桃の花の咲く頃に行われる上巳の節句は、女の子の成長を願う行事です。

上巳の節句は、「桃の節句」と呼ばれ春の到来を告げる行事

古来の中国では、3月の第一己の日を「上巳」としていたようです。
この日は厄日とされ、水辺で禊を行い、自分の身代わりとして
「人形(ひとかた)」を川に流して、桃の酒を飲んで、邪気を払っていたのです。

桃は強い生命力と桃の香りには、厄除けの力があると考えられていました。

人形を川に流す「流し雛」から人形遊びの「ひいな遊び」へと変化し、
江戸時代になり、現在のような豪華な飾りになりました。

沖縄では、旧暦の3月3日(4月18日)頃 
お重箱に三月菓子をつめて、浜下りをし、海水に足をつけて、邪気払いをします。*三月菓子(サーターアンダギーの四角の揚げ菓子)

潮風が心地よく、潮干狩りを楽しむ光景もみられますね。

ひなまつりに頂く縁起の良いお料理を紹介しましょう。

雛餅・・・桃色は桃、白は清浄を表し、緑は邪気を払うヨモギ、菱形は女性を象徴する形

甘酒・・・邪気を払うとされた桃の花に入れて飲んだ「桃花酒」が甘酒になった。

ちらし寿司・・・縁起の良い具が彩り豊かに盛り付けられ、鮭は沢山子どもを産むので、子孫繁栄の意味

はまぐり・・・左右の貝殻が合うのは、世界にひとつだけ。夫婦和合に通じることから女の子の幸せを願う。

3月3日に頂く、お食事も深い意味があることを考えると行事食も心を込めて作りたいと思いますね。

先人から受け継いだ行事を後世にも伝えてまいりましょう。

「ゆいまーるおもてなし講座」は、歳時記を取り入れた「暮らしのマナー」レッスンです。

暮らしを心豊かに過ごしたいものです。

家庭教育アカデミー沖縄
伊禮典子拝